ウクライナ南部のクリミア自治共和国では、ロシアへの編入の賛否を問う住民投票が近づくなか、ロシア系住民による自警団が活動を活発化させているほか、ウクライナの放送が相次いで打ち切られ、ロシアへの編入に向け、既成事実を積み重ねている様子がうかがえます。 クリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリの駅では10日、ロシア系住民でつくる自警団およそ50人がプラットホームや駅の出入り口で警戒に当たっていました。 自警団の中には迷彩服を着込み警棒を手にした人もいて、キエフからの列車が到着すると、乗客たちの手荷物を確認したり、パスポートなどの提示を求めたりしていました。 これについて自警団の責任者は暫定政権に近い過激派がクリミアに入るのを防ぐための措置だとしています。 検査を受けた少数民族、クリミア・タタールの男性は、「私たちは、ここでずっと自由に暮らしてきたのに、とても不愉快です」と話していました。 一方