最近読んだピーター・フランクルさんの本(「美しくて面白い日本語」)の「目くそ鼻くそを笑う」ということわざについての項で、著者のピーターさんは「Comparison is no reason.」という英語のことわざを挙げて、比較することはよいことではない、と主張している。この英語のことわざは知らなかったが、ピーターさんの解説によれば「比較は理由になりません」という意味だそうだ。 文脈のないあまりに単純な構造の英文なので、このことわざにどういう教訓や寓意があるのか英語母語話者でないわたしにはよくわからない。「There is (you have) no reason to compare yourself with others.」というような意味なのかなと想像した。 子どもが親に携帯電話をねだるときに「クラスのみんな持っているんだから」というのは理由にならない。クラスのみんなが持っているとい