衆議院選挙が近い。8月31日の投票で、政権が自民党から民主党に移るかもしれない大きな選挙だ。政治に関連して、今回は「スポーツ省」について話したい。 スポーツ省とは、国としてスポーツの振興や強化を図る行政機関になる。日本でも創設を求める声がちらほら聞こえるけど、今回の選挙でも、やはりどの党のマニフェストにも入っていないね。 本来的な意味でのスポーツ省が創設されるのであれば、マニフェストに入れるべきだと主張したいところなんだけど、現状の日本の文化を考えると、仮にスポーツ省ができたとしてもあまり意味のない組織になってしまう気がする。もう一つの天下り先ができるだけで、スポーツが逆に小さくなってしまう恐れすらある。 理由はたくさんあるけど、まず第一に日本のスポーツが完全なる種目別文化であることが大きい。日本では、スポーツは文部科学省の管轄で、教育の一環と位置づけられ、学校体育と企業の福利厚生によって