タグ

関連タグで絞り込む (0)

  • 関連タグはありません

タグの絞り込みを解除

ダ・ヴィンチ・コードに関するkkyamasitaのブックマーク (2)

  • 『ダ・ヴィンチ・コード』 (3) - 聖婚と聖娼、神婚と斎女 | 世に倦む日日

    ソフィーが目撃した祖父の秘密。ノルマンディーにあるソニエールの別荘で繰り広げられるシオン修道会の謎の性秘儀の情景。この聖婚秘儀の場面は作品全体の中でもきわめて重要な位置を占めていて、ドラマの序盤ですでに暗示されながら、全貌が明らかになるのは下巻に入ってからであり、読者の関心を惹きつけ続けるキー・モメントの役割を果たしている。作品が映画化された場合にも、このシーンは重要なアクセントとなるに違いなく、映画化を前提としている作者ブラウンは、この映像のアイディアに自信を持っている様子が窺える。と言うより、映画化が意識されていることを読者が了解するのは、まさにこのミステリアスで淫靡な性秘儀の場面の描写であり、一読して、忽ち頭の中にハリウッド映画の荒唐無稽な一場面が出来上がってしまうのだ。 男女が交互に並んで輪を作っている。黒、白、黒、白。女たちは美しい薄布のローブをふわりと波打たせ、右手に載せた金色

    『ダ・ヴィンチ・コード』 (3) - 聖婚と聖娼、神婚と斎女 | 世に倦む日日
  • 『ダ・ヴィンチ・コード』 (2) - グノーシス獲得としてのセックス | 世に倦む日日

    なるべく他の人とは違う視角での批評を試みたいのだが、こので強く関心を喚起させられたのはセックスの問題だった。小説『ダ・ヴィンチ・コード』の重要なテーマは宗教と性の問題であり、読者はセックスの問題について深く考えさせられる。すなわち、キリスト教以前は人間が普通に抱いていた「聖なる女性」の観念や女性崇拝の慣習が、教会によって否定され、異教的な倒錯や悪習として嫌忌され撲滅される対象となり、魔女狩りが行われ、女性の地位と尊厳が貶められると同時に、人間生活一般の中でセックスを不当に禁忌し卑蔑する観念が支配的になった。宗教の薀蓄が満載の小説の中で、一の筋としてキリスト教における女性とセックスの矮小化の歴史が告発されていて、女性とセックスを来の地位に復活させるべきだという基調が貫かれている。 聖婚(ヒエロス・ガモス)はエロティシズムとは無縁であるとラングトンは説いた。それは崇高な意味をもつ行為だ。

    『ダ・ヴィンチ・コード』 (2) - グノーシス獲得としてのセックス | 世に倦む日日
  • 1