図鑑に記載したデータをもとに、これまでにわかっている原生生物の進化のあらすじを紙芝居仕立に まとめてみました。まだまだ不明な部分が多いですが、最近の分子系統学の進歩はかなり詳細な進化 の経緯をあきらかにしつつあります。 その要点は、多細胞動物でみられるような従来からある二分岐的な進化系統樹にしたがったものではない ということです。その原因は、原生生物の多様化のかなりの部分が細胞内共生によってもたらされたからです。 他の系統で長年かけて進化した機能を、内部共生により取り込んで我がものにするというやり方で原生生物 の多様化が起きました。内部共生が進行すると、やがては宿主と共生体との間で遺伝子の交換(もしくは代替) が起きることが示唆されています。 したがって、原生生物界の進化系統図は、枝分かれした樹状構造ではなく、細胞内共生によって複雑に 連結した網状構造を示すものと思われます。
Marcus GF & Fisher SE. FOXP2 in focus: what can genes tell us about speech and language? Trends in Cognitive Sciences 7: 257-262, 2003. 訳者コメント:以前ご紹介したFOXP2に関する総説です.FOX遺伝子は発生過程でのパターニングに関与し,構造的な特徴を規定する遺伝子群のひとつですが,解剖学的な構造を決定する転写因子遺伝子のひとつに起こった変異が,会話とか言語の能力に影響するという事実は驚くべき発見のひとつです. (概訳) 概要:会話および言語を習得する能力は,少なくとも部分的にはゲノムに依存している.2001年,会話言語の習得能力に関連していると考えられるFOXP2遺伝子に関する最初の論文が世に出た.ここでは,この遺伝子がどのようにして発見され,何をして
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