少し前に読んだ蛭子能収さんの著書『ひとりぼっちを笑うな』のなかで、次のような話がありました。 自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっていたほうが、人生ってラクですよ。 特定の個人と、あるいは集団内の他の人と自分とを比較して、「自分の方が価値が低い」「能力がない」「劣っている」と意識しておいたほうが、楽に生きられる。 「ぼかぁダメな人間じゃあ」と日頃から部屋の隅っこでブツブツと呟いている僕からすれば、とても共感できる話ではありますが、これをそのまま受け取るのもちょっと怖い。 自分にとっては楽かもしれないけれど、それを表に出すとウザがられるんじゃないかしら、とも。卑屈な人間、必要以上に自分を貶める人間に向けられる目線に、あまり良いイメージはありません。自己完結できるかどうか、というのは大切なのかもしれない。 固定化された「最弱」の競争相手 とにかく、自分を低目、低目に見積もっておくんです。