2002年、日本最大の電力会社・東京電力が原子力発電所に関する29件のトラブルを隠ぺいしていたことがきっかけで、東電の原発、全17基に停止命令が下された。東電が運営する原発のうち13基で、シュラウドのひび割れなどを隠蔽していたのだ。隠ぺいが明るみになったきっかけは、GEの社員たった一人の内部告発だった。福島原発事故が起きた今、改めて、当時の報道番組「NEWS23」を文字に起こして、東電の隠蔽体質を確認しておきたい。 「行政や企業の不正が、組織の自浄作用よりも、内部告発によって初めて公になるケースがあとを絶ちません。1つの告発が社会全体の利益に繋がっても告発者地自身が不当な扱いを受けるなど、会社社会の日本になじまない内部告発ですが、その意義を考えるために、番組では今夜から、シリーズ内部告発をスタートさせます。」 「1回目は、17基の原発が全て止まった東京電力のトラブル隠し。内部告発したアメリ