去年、フィリピン沖の海底で発見され世界の注目を集めた、旧日本海軍の戦艦「武蔵」の海底での様子を撮影した100時間に及ぶ未公開映像を、NHKは独占入手しました。映像の解析の結果、これまで謎に包まれていた武蔵の詳細と、その最後の様子が明らかになってきました。 その所在は長くわからないままになっていましたが、去年3月、アメリカの資産家が率いる調査チームが海底に沈む武蔵を発見し、海中映像の一部を公開して世界の注目を集めました。 NHKが調査チームから独占入手した100時間に及ぶ未公開の映像には、世界最大の主砲「46センチ砲」の一部や、対空防衛用に備えられた3連装の機銃、それにヒノキが貼られた甲板や10階建ての建物に相当する高さ30メートルにも及ぶ艦橋などが記録されています。 また映像には、ちぎれた状態の艦首や、裏返しになった艦尾の部分も映されていて、船体がばらばらになり、およそ1キロ四方の範囲に散