安倍晋三首相は3日夕、トランプ米政権の閣僚として初来日したマティス国防長官と首相官邸で約1時間会談した。 〔写真特集〕緊迫の尖閣諸島 両氏は厳しさを増すアジア太平洋地域の安全保障環境を踏まえ、「強固な日米同盟」を堅持していく方針で一致。マティス氏は中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島について、米国の対日防衛義務を定める日米安全保障条約第5条の適用対象だと明言した。 首相はマティス氏の来日について「同盟国の日本を重視している表れだ」と評価。「トランプ政権と、日米同盟が揺るぎないことを内外に示せることを期待しているし、確信している」と強調した。 これに対し、マティス氏は「安保条約第5条が重要だと明確にしたい。それは5年先、10年先も変わらない」と表明。訪日の目的について「米国が首相や日本国民と肩を並べて歩みを共にすることに対し、政権移行期に一切誤解がないようにするためだ」と説明した。