スウェーデン王立科学アカデミーは2日、2018年のノーベル物理学賞を米国のアーサー・アシュキン博士、フランス理工科学校のジェラール・ムル博士、カナダ・ウォータールー大のドナ・ストリックランド博士に授与すると発表した。高密度に集めた光を扱う「レーザー物理学」の分野で、これまでになかった手法を1980年代に切り開き、産業や医学分野への応用を広げたことが評価された。 授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、賞金900万スウェーデンクローナ(約1億1500万円)は3氏で分ける。ノーベル財団によると、アシュキン氏は96歳で、ノーベル賞全分野で過去最高齢での受賞となる。また、ストリックランド氏は、物理学賞では、マリー・キュリー(1903年)、マリア・ゲッパート・メイヤー(63年)の両博士に続き、3人目の女性受賞者となる。