宇宙から伝わる「重力波」を観測する施設「KAGRA」が岐阜県飛騨市に完成し、4日から運転が始まりました。 「KAGRA」は、質量のある物体が動いた際に空間のゆがみが波となって伝わる「重力波」を捉えようと、東京大学などが岐阜県飛騨市の地下200メートル以上の場所に7年前から建設を進めてきた巨大な観測施設です。 4日は運転の開始を記念する式典が開かれ、東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長らがボタンを押して装置を稼働させました。 KAGRAは長さが3キロある2本のパイプをL字につなぎ合わせた形状で、つなぎ目の部分から2本のパイプにレーザー光を放ち、先端の鏡で反射して戻ってくる光を観測します。 重力波によって空間がゆがめば、レーザー光が戻ってくるまでの時間に変化が生じるため、その様子を捉えます。 東京大学宇宙線研究所の梶田所長は「これからの天文学は、重力波という新しい方法で観測が始まる。重力波でなけ
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