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ブックマーク / gazfootball.com (277)

  • 受け入れがたい?ハリルホジッチ監督の「言行不一致」

    昨日は、UAE戦の敗戦を受けて何か前向きになれる文章を書こうかと思っていたのですが、想像以上に敗戦のショックが大きくてブログをアップする気力が湧きませんでした。 W杯最終予選で勝って当たり前、実際に同じ日に行われた他のカードでは全てホームチームが勝っていたわけで、そこで日だけ試合を落としてしまった事実もあるでしょうが、何よりもショックだったのはハリルホジッチ監督になってこれだけの年月が経過しても、まだブラジルW杯のような「自分たちのサッカー」をやってしまった。つまりあの惨敗から日は何も進歩してないという厳然たる事実を見せつけられた、それに深く失望してしまったというわけです。 ハリルホジッチにしてみたら、日は二次予選を突破してキリンカップでもゾーン・ディフェンスベースのサッカーへとモデルチェンジして来た。これで最終予選の準備は整ったと思っていたはずです。しかし蓋を開けてみればシンガポー

    受け入れがたい?ハリルホジッチ監督の「言行不一致」
  • 「最終予選の魔物を侮っていたハリルホジッチ」ロシアW杯アジア最終予選 グループB 日本-UAE

    やっぱり最終予選は選手も監督も狂わせるのか。 試合前の展望で、大島の使い方が試合のポイントになると書いたのだが、ハリルホジッチは彼を先発で起用して来た。おそらく狙いとしては、柏木の代わりにパスを出せる選手という事で起用したのだろうが、そのギャンブルは完全に裏目へと出てしまった。 PKを与えたファールの場面や、守備で寄せきれない弱さ、パスの弱さなど明らかに試合に入りきれていなかった。そしてもっと痛かったのは、大島はサイドに散らすよりも真ん中を使おうとするので、もとから中にどんどん入りたがる田や香川と一緒に、相手を揺さぶるよりも中で細かく崩そうとする「自分たちのサッカー」に拍車がかかってしまった事だ。柏木は意図的に左右へ散らせていたので自分たち度は薄まったのだが、彼が抜けた穴は想像以上に大きかった。 ハリルホジッチにしてみたら、そんなサッカーなんかやるつもりは毛頭なくて、戦術できちんとサイド

    「最終予選の魔物を侮っていたハリルホジッチ」ロシアW杯アジア最終予選 グループB 日本-UAE
  • 「攻撃面で最重要なピースである柏木が抜けた穴を塞ぐキーマンは?」ロシアW杯アジア最終予選 UAE戦展望

    「攻撃面で最重要なピースである柏木が抜けた穴を塞ぐキーマンは?」ロシアW杯アジア最終予選 UAE戦展望 とうとう、ロシアW杯最終予選が今日のUAE戦からスタートしますね。と言う訳で、いつも通り試合の展望を書いてみます。 言うまでもなくUAEは、前回のアジアカップで日がベスト8で敗退、同時にアギーレ監督の更迭を強いられてしまった因縁の相手。しかしそのUAEが初戦の相手というのは、日にとって怖いというよりも良い事ではないかと思っています。 アジアで格下と思われる相手と戦う上で一番怖いのは、油断と楽観だと思っています。普通にやれば勝てるだろうと思ってフンワリしたメンタルで試合に入ってしまい、失点してから慌てて必死になりだすも、焦って攻めあぐねてチャンスに決めそこねるパターン。まさしくアジアカップでのUAE戦がそうで、日は相手がUAEだからという事で次のベスト4を考えてしまって、目の前に相手

    「攻撃面で最重要なピースである柏木が抜けた穴を塞ぐキーマンは?」ロシアW杯アジア最終予選 UAE戦展望
  • 石井監督を、あくまで「プロ監督」という扱いにはしない鹿島の理屈

    先の8/20に行われた湘南戦で、鹿島の金崎が途中交代させられた時に、石井監督に対して暴言を吐いたとされる件を問題にし、ハリルホジッチが代表から一時追放とした事で一気に炎上したこの話題。 その後、金崎が謝罪したという事でクラブからはお咎め無し、次の試合に先発復帰したのに対し、石井監督は心労のためダウンして試合を欠場、その後はある程度回復したとして復帰への意欲を見せるものの、鹿島の鈴木常務・強化部長は体調不良とはいえ現場を離れた責任から「(復帰しても)何もなかったということにはできない」と監督に対してのみ処分をほのめかした事で、さらに再炎上する事態になっています。 常識であれば、サッカークラブの監督とはピッチ上で全権を掌握する立場であり、その監督に対する暴言は欧州などでは相当な重罪とされ、数試合のベンチ外、下手をすると放出という処分に至る事は珍しくありません。だからこそハリルホジッチにとっては

    石井監督を、あくまで「プロ監督」という扱いにはしない鹿島の理屈
    klaftwerk
    klaftwerk 2016/08/30
    これを機会にJ2沼に落ちることが無いといいけど「ディテイルにこそ魂が宿る」のがサッカーだからなあ。国内の若い子がどんな風に見てるだろうか。
  • 「五輪代表からは大島と浅野が抜擢、遠藤は選ばれず」ロシアW杯最終予選 UAE・タイ戦メンバー発表

    月日の経つのは早いもので、気がついてみればもう最終予選のスタートが目前になっていまして、ロシアW杯アジア最終予選、UAE・タイ戦のメンバー発表が行われました。 GK 西川周作(浦和) 東口順昭(G大阪) 林彰洋(鳥栖) DF 吉田麻也(サウサンプトン) 昌子源(鹿島) 槙野智章(浦和) 森重真人(FC東京) 長友佑都(インテル) 酒井宏樹(ハノーファー) 酒井高徳(ハンブルガーSV) 太田宏介(フィテッセ) MF 長谷部誠(フランクフルト) 香川真司(ドルトムント) 清武弘嗣(セビージャ) 柏木陽介(浦和) 大島僚太(川崎) 山口蛍(C大阪) FW 岡崎慎司(レスター) 田圭佑(ミラン) 武藤嘉紀(マインツ) 原口元気(ヘルタ・ベルリン) 宇佐美貴史(アウグスブルク) 小林悠(川崎) 浅野拓磨(アーセナル) 前回のアジアカップメンバーからは川島、丸山、遠藤、小林祐希、金崎が外れ、五輪

    「五輪代表からは大島と浅野が抜擢、遠藤は選ばれず」ロシアW杯最終予選 UAE・タイ戦メンバー発表
  • 「良いチームになって来ていただけに、ここでお別れは本当に残念」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-スウェーデン

    「良いチームになって来ていただけに、ここでお別れは当に残念」リオ五輪サッカー男子 グループB 日-スウェーデン リオ五輪グループリーグ最終戦のスウェーデン戦は、日が1-0で初勝利を挙げたものの、裏のコロンビア対ナイジェリアの試合でコロンビアが2-0で勝利したため、日はグループリーグ3位で突破ならず。ここで大会を終えることになってしまった。 そのスウェーデン戦は、浅野と興梠の2トップに、南野と中島、ボランチに遠藤と大島、DFが亀川、植田、塩谷、室屋、GK中村と今大会のベストメンバーと思える選手を揃えて来たが、ゲームプランとしては最初から勝負をかけ過ぎかなと思った。 スウェーデンは非常にコンパクトなゾーン・ディフェンスを敷いて来たので前線に全くスペースが無く、浅野と興梠は細かく動き出しているんだけど、相手のラインコントロールに引っかかってオフサイドになるし、そのうち日もだんだん縦パス

    「良いチームになって来ていただけに、ここでお別れは本当に残念」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-スウェーデン
  • http://gazfootball.com/blog/archives/2016/08/10/post-7562/

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  • 「肝心な場面でミスをしてしまう選手と、ゴールを決めてしまう選手との決定的な違い」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-コロンビア

    「肝心な場面でミスをしてしまう選手と、ゴールを決めてしまう選手との決定的な違い」リオ五輪サッカー男子 グループB 日-コロンビア ま~、ナイジェリア戦に続いてこの試合を見た日人ほとんどが感じた事は、良く初戦から持ち直したというのと、何でこの試合が最初から出来なかったという疑問と、「藤春・・・」という絶句だっただろう(笑)。 日はナイジェリア戦の4-3-3から、いつも通りの4-4-2に変更したのだが、試合が始まってすぐにその効果は見て取れた。ナイジェリア戦では横に広がっていたDFラインが極めてコンパクトになり、塩谷は植田の位置をしっかり確認しながらラインをコントロール、ボランチに起用された井手口がバイタルエリアで相手をしつこく追い回し、遠藤が連携を取ってサポート、相手のカウンター狙いをきっちり摘み取るなど、センター4人が見違えるように安定していた。 そしてナイジェリア戦ではミスからメロ

    「肝心な場面でミスをしてしまう選手と、ゴールを決めてしまう選手との決定的な違い」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-コロンビア
  • 「長所も欠点もプチ・ナイジェリアなコロンビア」リオ五輪サッカー コロンビア戦直前展望・試合結果

    今日はいよいよ運命の五輪サッカーコロンビア戦ですが、悲しき社畜の私は今日もお仕事・・・(涙) なので、試合開始30分前ではありますが、昨日はスウェーデン対コロンビアの試合を見ていたので、試合の展望を書いてみます。 コロンビアは、そんなに組織だった守備をするチームではありません。南米らしく、DFラインの4人のボールを奪う個人能力は高いですが、中盤の守備は人に引っ張られてスペースが開きがちで、日がナイジェリア戦で見せていたような、南野や大島がバイタルエリアに顔を出してボールを受けるようなコンビネーションは十分威力を発揮する事が出来ると思います。 警戒すべきはカウンター。FWのボルハ、オーバーエイジのグティエレスはDFラインの裏、特にSBが上がったスペースを取る術に長けており、シュートの威力も十分。ナイジェリアのようにマークをぶっ千切られる身体能力は無いですが、絶妙なタイミングでスルッと抜けて

    「長所も欠点もプチ・ナイジェリアなコロンビア」リオ五輪サッカー コロンビア戦直前展望・試合結果
  • 「単なるゾーン・ディフェンスをやれば良い時代はとっくに終わっている」クラブユース選手権 決勝 FC東京U-18-清水エスパルスU-18

    「単なるゾーン・ディフェンスをやれば良い時代はとっくに終わっている」クラブユース選手権 決勝 FC東京U-18-清水エスパルスU-18 昨日はリオ五輪サッカーの結果を忘れるために(嘘)、朝からプールに行って結構ガッツリ泳いだので夜はヘロヘロ、この試合も途中で寝落ちしながら見ていたので雑感のみで。 ゾーン・ディフェンスの使い手である松田浩氏がナショナルトレセンのコーチになったおかげなのか、フォーメーションは東京の4-2-3-1と清水の4-4-2という違いはあるものの、どちらも守備時は4-4-2のゾーン・ディフェンスになっており、今やJユースでも高校でもゾーン・ディフェンスを当たり前に使うチームが当に多くなったなと感心する。 ただ、リオ五輪で日が欠点を露呈してしまったように、単にゾーンを作るだけでボールを奪いに行く守備まで出来ているチームは少なく、この試合はそれがある程度出来ていた東京と、

    「単なるゾーン・ディフェンスをやれば良い時代はとっくに終わっている」クラブユース選手権 決勝 FC東京U-18-清水エスパルスU-18
  • 「真の敗因は個人の問題じゃなく、選手の経験不足を戦術で補えなかった事」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-ナイジェリア

    「真の敗因は個人の問題じゃなく、選手の経験不足を戦術で補えなかった事」リオ五輪サッカー男子 グループB 日-ナイジェリア ナイジェリアが資金難のためアメリカで足止めされ、当日にやっとこさマナウスに到着したというニュースで、そんな準備不足のチームには勝てる、みたいな雰囲気が巷に流れていたようだが、個人的にはそのムードが逆に危ないなと思っていた。 そもそも、日が手も足も出なかったブラジルが初戦の南アフリカ戦でドローに終わり、ナイジェリアはその南アフリカよりもさらに強いわけで、どう考えてもブラジル戦と同じような待って受けるだけの守備では厳しいのは当然だった。 選手もその事は頭に入っていたのかもしれないが、試合開始早々の失点で守備陣が浮足立ってしまい、GK櫛引の表情は明らかにこわばり、室屋はブラジル戦の対ネイマールと2失点目のかぶりで自信を喪失、OAの藤春は相手との間合いが近すぎるか遠すぎるか

    「真の敗因は個人の問題じゃなく、選手の経験不足を戦術で補えなかった事」リオ五輪サッカー男子 グループB 日本-ナイジェリア
  • 「単にゾーンを作るだけでは、対人に頼る守備になってしまう」リオ五輪サッカー ナイジェリア戦・試合終了

    仕事をしているふりをしながらTwitterなどでナイジェリア戦前半を追っていましたが、だいたい以下の様な状況になっているようですね。 ・藤春と室屋が1対1を止めきれず、サイドの攻防で完全な劣勢に立たされている。 ・原川と大島のインサイドハーフがサイドのカバーに入るも、それでも相手の攻撃を止めきれてない。 ・仕方なく中島と南野まで下がってカバーしているので、攻撃になった時に興梠が孤立している。 ぶっちゃけ、ベガルタ仙台の監督時代から見ていて、手倉森監督はゾーンの形は作れても、それをコンパクトにして能動的に動かす戦術能力は欠けていると思っているので、個人の守備力で負けてしまうとどうしようもないですね・・・アジアの選手であれば何とかなったのかもしれないですが、ブラックアフリカンの個人能力は異次元ですからね。 なので、試合の中で個人が経験して守備力を高めることと、後半になると必ずナイジェリアの運動

    「単にゾーンを作るだけでは、対人に頼る守備になってしまう」リオ五輪サッカー ナイジェリア戦・試合終了
  • 「マインツで復活を期する武藤嘉紀に現れた変化と、セビージャに清武が食い込む余地」プレシーズンマッチ マインツ-セビージャ

    「マインツで復活を期する武藤嘉紀に現れた変化と、セビージャに清武がい込む余地」プレシーズンマッチ マインツ-セビージャ 昨晩からレスター・シティやバルサ、レアル、ミラン、バイエルンなどが参加するインターナショナル・チャンピオンズカップが始まり、翌週にはUEFAスーパーカップが行われるなど、いよいよ欧州のクラブサッカーも新シーズンが始まりつつある感じだが、昨日はちょっとサッカー以外の溜まった録画を消化しないといけなかったので、プレシーズンマッチのマインツ対セビージャを武藤が出場した後半から見てみた。 まず武藤の姿を見て気づいたのは、前から日人にしてはごつい体格をしていたが、さらに横幅が広くなったなと。遠目から見ると言われなければ日人と分からないぐらいになった。しかし体格は大きくなったが前線からの積極的なプレッシングは健在で、何度かしつこいチェイシングからボールを奪ってホームの観客を沸か

    「マインツで復活を期する武藤嘉紀に現れた変化と、セビージャに清武が食い込む余地」プレシーズンマッチ マインツ-セビージャ
  • サッカーを知らない、試合を見てない、戦術を理解出来ないフロントが招くクラブの危機

    今週の頭に、まるで示し合わせたかのようにJリーグで監督人事に関する大きな話題が3つ重なりました。 まず1つは、現在年間総合順位で17位と降格圏に沈む名古屋グランパスの小倉監督に対して、久米社長が絶対に代えないという宣言を行ったこと、そしてFC東京が城福監督を解任、翌日にはジェフ千葉が関塚監督を解任したというニュースです。 以前に、Twitterでこういう発言をした事があったのですが、まさに上記3クラブはこのパターンにきっちり当てはまる例ではないかと思っています。 と言うか、戦力に見合った結果が出てないクラブのほぼ100%が、フロントがサッカーを知らない、試合を見てない、戦術を理解出来ないという問題に帰結していると思っている。 — こばやしりょーじ (@gazfootballcom) 2016年7月13日 小倉監督の場合は、トヨタでマーケティングのプロとして活躍してきた中林専務が、「選手とし

    サッカーを知らない、試合を見てない、戦術を理解出来ないフロントが招くクラブの危機
  • 「天と地ほどある戦術レベルの差を1人で埋めてしまう楢崎の孤軍奮闘」J1 2ndステージ第4節 サガン鳥栖-名古屋グランパス

    「天と地ほどある戦術レベルの差を1人で埋めてしまう楢崎の孤軍奮闘」J1 2ndステージ第4節 サガン鳥栖-名古屋グランパス 昨日はツール・ド・フランスが休養日だったので、久々のサッカー観戦。Twitterで、名古屋の惨状についてブログにアップして欲しいというリクエストが来たので、サガン鳥栖との試合を見てみた。 余談だが、昨日はツールでステージ優勝したペーター・サガンの名前をエントリーのタイトルに書いたら、サガン鳥栖のニュースbotに拾われてしまったので、今度は正しく拾ってもらえることを期待する(笑)。 さて名古屋だが、試合が始まってすぐにこれは戦術が全く機能してないなという事がはっきり分かってしまった。一応、守備のスタートは4-4-2の3ラインゾーンを作ってはいるのだが、DFはそこからすぐにマンマークへと移ってしまい、中盤がボールホルダーにプレスをかけても後ろがマンマークで引っ張られてしま

    「天と地ほどある戦術レベルの差を1人で埋めてしまう楢崎の孤軍奮闘」J1 2ndステージ第4節 サガン鳥栖-名古屋グランパス
    klaftwerk
    klaftwerk 2016/07/20
    フィッカデンティ監督ってやっぱり凄いんだな……
  • 「世界の戦術トレンドは、ことごとく日本の特性と合わない方向へと進みつつある」EURO2016の戦術的総括

    「世界の戦術トレンドは、ことごとく日の特性と合わない方向へと進みつつある」EURO2016の戦術的総括 昨日のツール・ド・フランスについてはあまり何か書くような出来事が無かったので、ざっと今大会のユーロについて、主に戦術的な面についての総括を書いてみます。 結局、グループリーグを4得点3引き分けの3位で勝ち抜け、90分間で勝利した試合がたったの1つしか無かったポルトガルが優勝を飾ったのを見ても、今大会のユーロが「守備の大会」だった事を否定する人はいないでしょう。 決勝トーナメントに勝ち進んだチームを見ても、アイスランドや北アイルランド、スロヴァキアといったダークホースに共通していたのはしっかりした守備組織であり、逆にロシアやトルコのような戦術が整備されていない古豪がグループリーグ敗退になってしまったわけで、今や世界レベルでは個人の力のみで勝ち抜けるチームは無くなったと言ってもいいでしょう

    「世界の戦術トレンドは、ことごとく日本の特性と合わない方向へと進みつつある」EURO2016の戦術的総括
  • 「戦術的に最悪の組み合わせで、狙い通りの塩漬けにされてしまったフランス」EURO2016 決勝 フランス-ポルトガル

    「戦術的に最悪の組み合わせで、狙い通りの塩漬けにされてしまったフランス」EURO2016 決勝 フランス-ポルトガル 強豪が揃ってしまった死の山を勝ち上がって来た開催国のフランスと、楽な山でしょっぱい試合を積み重ねて勝ちを拾ってきたポルトガルの対戦となったユーロの決勝戦。 戦力的には明らかにフランスのほうに分がある状況で、ポルトガルに有利な材料があるとすればフランスよりも試合間隔が1日空いている事、攻撃力はともかく守備力ではフランスに劣っていない事ぐらい。そうなると、ポルトガルの選択はとにかく守ってカウンターを貫き、相手の疲れを待って120分間のスパンで勝負を決めるしか無い。そして試合はそのポルトガルの思惑通りになってしまった。 フランスのメンバーは、準決勝のドイツ戦と全く同じメンバーとフォーメーションの4-2-3-1で、ポルトガルも出場停止だったぺぺがCBに復帰した以外は、ウェールズ戦と

    「戦術的に最悪の組み合わせで、狙い通りの塩漬けにされてしまったフランス」EURO2016 決勝 フランス-ポルトガル
  • 「真・自分たちのサッカーと、脱・自分たちのサッカー対決」EURO2016 準々決勝 ドイツ-イタリア

    現在世界チャンピオンのドイツと、全EURO王者のスペインに完勝したイタリアという「事実上の決勝戦」対決は、予想通り延長戦になっても結着が付かず、PKもサドンデスまでもつれ込んだ上にドイツが勝ち上がるという文字通りの死闘になった。 それにしても、PK戦の5人目まではどちらも3回が失敗というのは、いくら120分間を戦った後とはいえ、世界レベルの経験と技術を持った選手が揃っているとは思えないほどの成功率で、それだけノイアーとブッフォンという世界No.1GKを前にしたキッカーへの重圧が物凄いのだろう。特にブッフォンは、ドイツのPKに対してほとんど方向の読みが当たっており、残念ながら結果的に防いだ回数は1度だけだったが、ほとんど逆を取られてしまう某島国のGK連中を見慣れた目には、同じ人間だとは信じられない精度だった。 さて試合のほうだが、まず驚いたのはドイツが3バック、しかもアンカーを置いた3-1-

    「真・自分たちのサッカーと、脱・自分たちのサッカー対決」EURO2016 準々決勝 ドイツ-イタリア
  • 「これが託された18人+4人」リオ五輪サッカー男子メンバー発表

    今まで総勢81人の選手が呼ばれたリオ五輪代表候補。そして今日、とうとうそのうちのたった2割、18人の大会メンバーが発表されました。 GK 櫛引政敏(鹿島) 中村航輔(柏) DF 藤春廣輝(G大阪)OA 塩谷司(広島)OA 亀川諒史(福岡) 室屋成(FC東京) 岩波拓也(神戸) 植田直通(鹿島) MF 大島僚太(川崎F) 遠藤航(浦和) 原川力(川崎F) 矢島慎也(岡山) 中島翔哉(FC東京) 南野拓実(ザルツブルク) 井手口陽介(G大阪) FW 興梠慎三(浦和)OA 久保裕也(ヤングボーイズ) 浅野拓磨(広島) バックアップメンバー GK杉大地(徳島) DF中谷進之介(柏) MF野津田岳人(新潟) FW鈴木武蔵(新潟) 当落線上と思われた選手の中では、まずDFは中谷がバックアップメンバーに回って、岩波が選ばれましたね。それだけ監督の信頼が厚いのでしょうが、状態によっては入れ替わる可能性

    「これが託された18人+4人」リオ五輪サッカー男子メンバー発表
  • 「スペインに煮え湯を飲まされ続けた、”守備戦術たち”のリベンジ完遂」EURO2016 ベスト16 イタリア-スペイン

    スペインに煮え湯を飲まされ続けた、”守備戦術たち”のリベンジ完遂」EURO2016 ベスト16 イタリア-スペイン ここで何度も書いているように、今大会のEUROは「守備戦術の大会」だと思っているのだが、まさにその守備戦術の権化であるイタリアが、「自分たちの攻撃サッカー」のシンボルであるスペインに完勝した事で、そのレッテルは決定的なものになったと言えるだろう。 スペインのパスサッカーが今まで成功を収めてきた理由は、サッキ時代のACミランから勃興したゾーン・ディフェンスに対する効果性である。4-4のゾーンの間に前線の選手が入ってパスを受け、相手のマークを引き付けてゾーンのバランスを崩し、リターンをもらった中盤からサイドやゾーンの間に出来たスペースにスルーパス、といった形で崩して来た。 守る側も、4-4のゾーンを縦横にコンパクトにして対抗しようとしたが、そうすると今度は4人のDFの外側をSB

    「スペインに煮え湯を飲まされ続けた、”守備戦術たち”のリベンジ完遂」EURO2016 ベスト16 イタリア-スペイン