池上 彰 ジャーナリスト 1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。報道局主幹を経て、2005年3月よりフリージャーナリストとして活躍中。2012年4月から東京工業大学で東工大生に「教養」を教えている。 この著者の記事を見る
ここ数回、米グーグル、米フェイスブック、米ツイッターなど大手ネット企業が、大規模なユーザー作成コンテンツを構造化して利便性を高めたビッグデータ活用を奨励し、特にAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の形で公開することにより、企業や団体の広義のマーケティング活動を変革してきた事例を紹介してまいりました。 大量の構造化データは、一種の「知識」として様々な入力情報に多彩な加工(いわゆる有用情報の抽出、発見、集約などを含む)を施して出力させるのに役立ちます。この情報加工・生産を行う「知識」の役割モデルについては、以前の記事『ビッグデータが変えた「知識よりもデータが偉い」?』に簡潔に図解させていただきましたのでご参照ください。 半導体事業に代わるIBMの柱は「ツイッター分析」! 今月見聞したビジネス関係の記事で最も感慨深かったのが、日経コンピュータ・浅川直輝記者によるこの記事です
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ドラマトゥルクという職業をご存じだろうか。ドイツの劇場で古くから一般的に普及している専門職で、制作とは独立して存在し、文学、美術など、深く広範な専門知識が要求される知的エキスパートのことである。 日本でも主に演劇の世界で注目されており、演出家を側面からサポートする存在としてクローズアップされることも多くなった。文芸員、学芸員と訳されることもあるが、その役割は訳語のニュアンスよりもはるかに重い。 最近では、日本では演劇以外に、オペラの分野でもドラマトゥルクの役職を置くことが多くなった。例えば昨年、二期会でモーツァルトの歌劇「皇帝ティトの慈悲」を手がけるために来日したドイツの演出家ペーター・コンヴィチュニーは、自分のドラマトゥルクを伴ってきた。
今回の連載で述べる「イノベーションデザイン」とは、既存のモノや仕組みを今までとは違った視点で見直すこと。そして、気づきや夢にデザインを加え、より魅力的な新しいカタチやしくみへと成長させることを指す。 イノベーションとデザインを掛けあわせることで、同じ夢や趣味を共有する仲間たちが出会い、人と人がつながり、人とモノを結びつけていく。さらに、新しいネットワークやコミュニティを作り、新しい価値をも生み出していく。すなわちイノベーションデザインは日本の社会を豊かに、そして元気にする力があると考える。 「人は見たいものを見ていて、聞きたいことを聞いている。別な言い方をすれば、人は見たくないものは見ているようで見ていないし、聞きたくないことは聞いているようで聞いていない」 アーティストに創作活動の場を提供し、作品を世界につなげていく施設「アトリエ インカーブ」の運営母体である社会福祉法人素王会(そおうか
2月上旬、NHKのラジオセンターに衝撃が走った。 「どうやら民放が、ネットでのサイマルに踏み切るらしい」「何だそれ、聞いてないぞ」――。 マスメディア産業の一角が、ついに生き残りをかけて、重い腰を上げた。NHK以外の民放局である。受信料で成り立つNHKと民放とでは、それだけ危機感に雲泥の開きがあるということだ。 AM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社は、3月中旬から、地上波と同じ放送内容をインターネットでもサイマル(同時)送信することを決めた。日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。 パソコンなどから「RADIKO(ラジコ)」のウェブサイトにアクセスすれば、無料で地上波と同じラジオ放送を聴けるようになる。ただし、アクセス元のIPアドレスから住所を類推する仕組みを用いて、当面は首都圏と大阪府の利用者に限定する。 大手放送局
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