6月23日。全国で沖縄だけこの日は公休日(土日と重なった場合は振り替えなし)と定められ、国の機関以外の役所や学校が休みになる。 「慰霊の日」 おびただしい数の住民を巻き込んだ地上戦が繰り広げられた沖縄で、組織的な戦闘が終わった日とされ、犠牲になった人たちに祈りをささげる日だ。 毎年、沖縄では県主催の慰霊祭が開かれ、正午になるとあちこちで一斉に黙とうが行われる。甲子園予選を兼ねた高校野球の試合も中断され、球児たちが脱帽して目を閉じる光景は風物詩のようなものになっている。 すっかり県民に浸透したメモリアルデーだが、一方で、制定された由来や変遷を知る人は案外少ない。慰霊の日の「そもそも」をまとめた。 沖縄戦犠牲者の名が刻まれた「平和の礎」を前に手を合わせる女性=2017年6月23日 正午の時報に合わせ黙とうする高校球児たち=2016年6月23日 初めは6月22日だった! 慰霊の日が公休日として定