ロシアの軍事ブロガーたちには不満の種が山ほどある。前線では、主にウクライナ側のFPV(一人称視点)ドローン(無人機)優勢のために、ロシア軍が大きな損害を出しながらじわじわと後退している。はるか後方では、モスクワを含むロシア国内が一晩で1000機規模のドローン攻撃を受けた。モスクワ市内や郊外でも製油所が炎上するなど複数のインフラが被害を受け、首都すらウクライナの攻撃圏内であることがまざまざと示された。だが、さらに深刻な懸念を呼んでいるのは、前線と国内の後方の「間」で起こっていることだ。 おおむね10〜200km程度離れた目標を狙うウクライナの中距離ドローン攻撃は、ここ数カ月で急増している。なかでも、ロシア側で「火星人(マルシアーニン)」と呼ばれているドローンが道路上を徘徊し、燃料タンクローリーをはじめとする軍需物資輸送車両を探し出して破壊している。以前は安全と考えられていた地域も危険にさらさ

