国が異なれば常に度量衡の単位が異なるのは当たり前だ。今も世界中で統一的な表示、表現に合わせようとする努力はなされている。 しかし、慣れ親しんできた単位を、そうやすやすと「世界標準化」という安易な大儀のために変えられてもたまらない。服のサイズも、靴も、ゴルフの飛距離も、クルマのスピードも、メタボの限界値も、PC互換機のネジも、ケーブルの長さも、統一はまだまだこれからだ。 ビジネスに必須の名刺の世界も同様だ。クレジットカードのサイズと似ているようで少し違う、日本の名刺サイズは91mm×55mm。一方、欧米で使用されている名刺は89mm×51mmと少し小振り。綺麗な銀座のお姉様に似合うより小さな70mm×39mmサイズもある。 筆者が値段の安さに負けて海外まで注文した「Vista Print」社の名刺はなんとそれらのいずれにも属さない、87mm×49mmという変則サイズの名刺の王様だ。