自然の雪とほぼ変わらない感覚で滑走可能なスノーマット「ピス・ラボ」=15日午後、岐阜県郡上市白鳥町、岩下毅撮影 スポーツ用品大手アルペンは15日、雪が少なくてもスキーやスノーボードを楽しめる次世代スノーマットを開発したと発表した。自然の雪と変わらない滑り心地という。スキー場の営業期間を長くし、冬季スポーツ用品市場に、にぎわいを取り戻す狙い。 マットは縦40.5センチ、横22.5センチ、厚さ2.5センチ、重さ450グラムの特殊ポリエチレン製。摩擦を抑える液体を混ぜ込んだ2種類の長さの毛が1平方メートル当たり2万本出ている。この毛がスキーのエッジに食いつき、自然の雪とほぼ変わらない感覚で滑降やターンができるという。雪の状態を保つため、地熱を遮断する工夫もこらしている。 開発の背景には、スキー市場の急激な縮小がある。07年の国内のスキー人口(スノーボード人口含む)は960万人。ピークだった