トヨタ「プリウスα」に乗った時も思ったが、シャトルに乗ると、今の日本の経済状況の厳しさ、発想の貧困さに気がつく。昔のような、バブル期のようなヤンチャな夢はないのだ。日々生活するのがやっと、今の生活をキープするのがやっと。身の丈、既にある範囲、想像できる範囲で、人より目立たずリスクなく楽しもうという発想が思い浮かぶ。 聞けば今回エンジニアはこのクルマを作る時に「基本、国内だけで成り立たせろ」と言われたそうだ。そうでなくとも、モノ作りの日本離れが叫ばれる中、敢えて日本に留まるのを良しとする姿勢がある。結果、日本だけで売れるクルマを考えるとこうせざるをえない。 かく言う私もそれは一緒なのだ。日々生活するのがやっとの部分があり、昔のように、より高くて旨いものを食べようという発想ではなく、同じ値段でよりいいもの、より安全なもの、あるいは1割増しの値段で2~3割のメリットが得られるもの、そういうものを