人間誰しも美しく生活したいと思っている。それは見た目だけじゃない。中身から美しくということだ。 それはクルマも同じである。今どきクルマを実用性だけで買う人はいない。だったらトラックやバンでいい。そうではなく、乗る人の身体はもちろん、時には頭や心まで気持ち良くしてくれるから買うのである。それはスタイリングであり、走りであり、質感であり、ブランド性であり、知的興奮を誘うエピソードである。クルマはある意味、五感で味わうプロダクトだ。だから楽しくも難しいのである。 というわけでこの“ビューティフルカー”では私、小沢が美しさや知的エピソードを中心にクルマを語っていこうと思う。 正直、驚いた。まずは最近のマツダ「デミオ」に対する注目度の高さに。正確にはマイナーチェンジと同時に新型エコエンジンが搭載された“デミオ 13-SKYACTIV(スカイアクティブ)”にだ。なにしろ新聞の一面に取り上げられたことも