第2回では、広告主が広告効果を正しく評価するために必要な、間接コンバージョンという評価指標や最適化手法について紹介した。最終回では、媒体社にとって第三者配信アドサーバーがどのような役割を果たすのか解説する。 私は、第三者配信アドサーバーは、広告主はもちろん、媒体社にとっても多大なメリットがあると思っている。広告主にしかメリットがないという考えは、第三者配信アドサーバーが普及した10年くらい前の話だ。 広告商品をフリークエンシー数や間接効果を鑑みて設計しなおすまず、前回話したように、広告主の商材によってコンバージョンにいたるまでの検討期間は大きく異なり、1ユーザーあたりのフリークエンシー数(1ユーザーあたりの広告表示回数)ももちろん異なる。掲載面も、トップ面を大量に買ってもらったほうが効果が出るのか、トップ面以外の中面を長期に買ってもらった方がいいのか、広告主側のデータを持っていない媒体社に