The Polaris Dawn crew is back on Earth after a historic mission
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政治の話に絡めて「経営学と経済学の差」というエントリーをアップしてみたのだが、文化の日から週末にかけて読んでいた三品和広氏の「戦略不全の論理」に、同じようなことが書かれていた。経済学は基本的に資源の配分効率を問う学問であり、経営成果を最小化するシステムの設計に腐心するのである。ここでは企業の超過利潤は資源配分効率を引き下げる悪者で、より高次の目的の前では企業自体も、消耗品のような存在にすぎないのである。普段から経営に関する本には目を通すようにしているが、この本は、戦略について書かれた本の中でも、非常に分かりやすいものであると思う。久しぶりにいい本に出会ったと感じた。 戦略は、非合理であり、非可分であり、非可逆であるという3つの要件を挙げるとともに、分かりやすい説明がなされている。例えば、非合理の説明では、次のような考え方を紹介している。良い戦略は、それが知れたときに「ばかな」という反応が周
昨日のエントリーにある「戦略不全の論理」では、経営戦略の要諦について以下のように述べている。「異質化」とは、「似て非なるもの」を作り出すことである。経営戦略の要諦は、ここにある。必ずしも物理的にモノを変える必要はない。むしろ物理的なモノは忘れて、その背後に控える全体の合理性や全体の合目的性を見直すことこそが成否のカギをにぎる。「似て非なるもの」という表現は難しいが、要するに、一見似ているのだけれども、その背後にある部分で差別化が図られていて、結果として、全体で、「似ているけれども違うものである」というものを達成し続けるということが、経営戦略を考える上では最も大切だということであろう。 ここで、「達成し続ける」という表現を使ったけれど、それは、経営戦略というのは、一度定めたら、それを変えないというような不変固定のものではなく、状況に応じて変化させ、「異質化」を「達成し続け」なければならないも
一昨日と昨日からの続き。「戦略不全の論理」によると、「戦略」の目指すべきところは「長期収益の最大化」であるとされている。だから、単に目先の競合相手を打ち負かすということとは趣を異にしている。それは、以下のように表現されている。戦略を「競争に勝つ」ことと結びつける向きもあるが、それは戦術の領域と戦略の領域を混同しているに過ぎない。商品の企画、開発、製造、価格設定、販売促進などは、言うまでもなく競争に勝つ上で重要な業務であるが、重要ということがただちに戦略につながるわけではない。火花の散る下流の世界は、戦術の領域になる。・・・競争に勝つ、負けると言う前に、どう競争を定義するかのほうがむしろ戦略の関心となる。もし、このように長期的な収益を最大化させようとすると、経営者は、長期に亘るビジョンを掲げ、実現に向けて勤しまなければならないので、在籍期間が長くなることは容易に想像できるが、それについては、
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