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ブックマーク / shinichiroinaba.hatenablog.com (7)

  • 東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」 - shinichiroinaba's blog

    そもそも学問としての、そして近代人の基礎教養としての西洋政治思想史にはれっきとした「流」というものがあって、そこにはボダン、マキアヴェッリ、ホッブズ、ロックといった名前が大きく刻み込まれていて、中心的なテーマはまずはいわゆる「宗教改革」以降の「絶対主義」とともにやってきた「主権国家」であり、その主旋律に対する最も重要な変奏として「自然状態」による「契約説」が絡む。そしてそれら全体を支配する通奏低音は結局のところ「法」である。――このようなイメージがある。 それに対して、「人種」「民族」あるいは「階級」といった、何と言ったらよいのか、生身の人間たちの形成する社会的な集団の問題は、西洋政治思想史においてあくまで「傍流」としてのみ扱われてきたのではないか。また聞きであるが、生前の福田歓一は「政治思想史はヘーゲルで終わり、そのあとは現代政治学になる」との趣旨の発言をしていたそうで、実際彼の教科書

    東京大学教育学部教育学特殊講義「統治と生の技法」 - shinichiroinaba's blog
    kmiura
    kmiura 2012/03/26
    "そしてマクロ的な「人口」への働きかけは、国家レベルでの家政として観念されるわけである。それは法を、つまりは支配対象の了解を経由しない。" 言葉のアヤだが「家政学」っつー分野があるのを思い出した。
  • 今日も平和な経済学村 - shinichiroinaba's blog

    ――としかぼくは思っていないんですが。 http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20081226/1230274589 よーわからんのですが、「辛辣な悪意」とか誰のこと? ぼく? 田中さん? arnさん? ドラエモン氏? 他の人のことは知らんですよ? ぼく個人は小島さんに「悪意」はないつもりですが。arnさんは相当辛辣だが、別に小島さんを個人攻撃したいんじゃないでしょう。田中秀臣さんだって、政策レベルで相当真面目に批判しているんであって、人身攻撃したいんじゃない。ドラエモン氏は小島さん個人についてあれこれ言ってるんじゃなくて、一般的雰囲気について慨嘆してるだけ。 無視するなら無視でいいんですよ。でも問題を「悪意」とかの方にすり替えるのはいかんでしょう。大体世の中「悪意」よりもっと恐ろしいのは「善意によるいじめ」だということはさておいて。(田由紀さんとのこ

    今日も平和な経済学村 - shinichiroinaba's blog
    kmiura
    kmiura 2008/12/30
  • 2008-12-27

    ――としかぼくは思っていないんですが。 http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20081226/1230274589 よーわからんのですが、「辛辣な悪意」とか誰のこと? ぼく? 田中さん? arnさん? ドラエモン氏? 他の人のことは知らんですよ? ぼく個人は小島さんに「悪意」はないつもりですが。arnさんは相当辛辣だが、別に小島さんを個人攻撃したいんじゃないでしょう。田中秀臣さんだって、政策レベルで相当真面目に批判しているんであって、人身攻撃したいんじゃない。ドラエモン氏は小島さん個人についてあれこれ言ってるんじゃなくて、一般的雰囲気について慨嘆してるだけ。 無視するなら無視でいいんですよ。でも問題を「悪意」とかの方にすり替えるのはいかんでしょう。大体世の中「悪意」よりもっと恐ろしいのは「善意によるいじめ」だということはさておいて。(田由紀さんとのこ

    2008-12-27
    kmiura
    kmiura 2008/12/30
  • GDP(?)論争のガイドラインなんか立て(られ)ないよ - shinichiroinaba's blog

    でも一応コメントしますと、論争をウォッチしたい人ははてなブックマークなんか見てても多分無駄(非生産的なヤジとネガコメしかつかないよ)なので、いちごびびえす経済板の「ブログ界隈」スレあたりをご覧になるとよいと思います。ただしそれなりの用意と覚悟のない方は書きこまず、基ヲチに徹してください。(当たり前のことですが、やるなとは申しませんが、情報操作とか工作なんて高等戦術は、それなりの見識がないとできません。)2chの「はてな村ウヨサヨヲチスレ」では既に関心はよそにずれているようで、あまり役には立たないでしょう。 論点のうちかなりの部分は、以前『所有と国家のゆくえ』感想戦(http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060904/p3、http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060905/p1)の反復になると思います。な

    GDP(?)論争のガイドラインなんか立て(られ)ないよ - shinichiroinaba's blog
    kmiura
    kmiura 2008/09/03
    タイトルとことなりガイドラインになっているような。
  • GDPをめぐる論争(がこれから始まるのかもしれない)について - shinichiroinaba's blog

    http://cruel.org/other/gdp.html http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20080901/p1 このままいけばぼくの疑問への答えも間接的に出てくるはずなのでここでぼくも矢野さんに倣って「俗事は任せる」、いや火の粉をこっちに飛ばさないでねと高みの見物を決め込みたいところだが、今の時点で気付いたことをメモ。 *おそらくは「前提」についての考え方がどうにもならないほどmojimoji氏(名存じあげてるけどとりあえず)と山形氏(そしてぼく)との間ではい違っている。 山形氏の考えるところでは、少なくとも短期的には潜在GDP、社会の生産力水準はどうしようもない所与であり、その前提の下でできる範囲のことをしよう、ということになる。できる範囲のこと、とは、まずはその完全雇用(マクロ政策目標)であり、その上でその再分配等々(ミクロ政策目標)ということ

    GDPをめぐる論争(がこれから始まるのかもしれない)について - shinichiroinaba's blog
    kmiura
    kmiura 2008/09/02
    トリアージ議論の土俵と一緒だ。ズレ(ギアの噛み合いのわるさというのか)がぜんたいなんなのかと考えるのは大切だろうな。わかりあえなかった、ではない方向に展開するといいんだけど。
  • 「『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である」メモ - shinichiroinaba's blog

    ここんとこ毎日10年ぶりの英語論文を書いていて時間がないのでこんなことしている場合じゃないのだが(お約束)。 http://cruel.org/other/matsuo/matsuo.html#sec2 少しでもまともな仕事をやったことがある人ならすぐわかるけど、最終的な財の生産につながらずにひたすら設備投資だけが「自己目的」として増えるなんてことがあるわけないだろ! 設備ってたいがい、何か作るためのものなんだから。 これにはそれなりの解釈が可能。松尾さんは日では珍しい小野善康シンパのマルクス主義者なので、この設備投資論は小野理論の応用編として理解が可能なのでは。すなわち、資産バブルの一種としての「不毛な設備投資」の可能性、がここで展望されているのでは。 まあしかしそうすると松尾には、マルクス主義的な物神性論とケインズの貨幣論とをきちんと結びつけるという任務が課されてしまうのだが。 ht

    「『はだかの王様の経済学』は戦慄すべき本である」メモ - shinichiroinaba's blog
    kmiura
    kmiura 2008/06/19
    "そしてむしろ穏健な現実主義は、新左翼的疎外論の方にではなく、正統派のレーニン主義、ひょっとしてスターリン主義の方にこそ潜在していたんではないか"  レーニンはそうだろうなあ。
  • 左翼・右翼・保守主義(承前) - shinichiroinaba's blog

    いっちーへの部分的回答も含んでいるとよいのだが。 あと実定法学的に問題ありまくりでしょうからつっこんでください。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060712/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060723/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20060804/p1 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20061027/p1 - ここまで議論を過度に抽象的に進めてきたので、このあたりで馬鹿正直に、文字通りの憲法学の議論を参照してみよう。 日国憲法を含めて、現代の先進諸国の大半は硬性憲法と違憲立法審査制度を備えた立憲民主主義体制、すなわち、民主主義を憲法によって拘束するという体制をとっている。前者は簡略にい

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