野尻:でも国交省がすでに対応を変えているのであれば、今後、自治体が条例を外すなりすれば、新しい利用の可能性はありますよね。 馬場:ものすごくあります。首長が「やる」と言えば現場は動かざるをえない。市町村も最近は競争の時代に入っているので、どこかで成功した事例が出てくれば、あちこちの自治体が一気に右へ倣えをするようになるんじゃないですか。 野尻:このパブリックアライアンスに全国にやる気のある首長を巻き込んで、そこで成功事例をつくっていけば世の中が変わると思いますね。 維持にカネのかかる噴水を解体して、託児所を作れ ――日本の駅前広場の事例をもう1つ紹介します。JR恵比寿駅西口の駅前広場(東京都・渋谷区)です。駅前ロータリーの横に噴水が設置されています。 野尻:この規模の噴水の、水光熱費やメンテナンスの維持管理費ってどれくらいかかると思います? 全国の結婚式場に約200のプールを持っている私た
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