歌と弔いは似通う 伝説なんてまだ先 東京・下北沢のライブハウス。この地で生まれ育ったロックシンガーは、長い髪を揺らしながらマイクの前に立ち、圧倒的なボーカルで聴衆の心をつかむ。孤独な境遇で愛を歌う米ロック界伝説のシンガー、ジャニス・ジョプリンをほうふつとさせることから、「下北のジャニス」とも呼ばれる。「若いころ、アドリブで歌ってほしいと言われ、ブルースみたいなコード進行でその時に思ったことを歌ったら、ジャニスみたいだと。それまで、彼女の曲を歌ったことはないし、彼女を意識したこともありませんでした。でも、生涯そう呼ばれるのかもしれません」 小劇場やライブハウスがひしめく下北沢。自らの代名詞ともなっている街だが、「とうとうこの街から逃げ出せなかった」とつぶやく。
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