SIGN OF THE DAY 小野島大×田中宗一郎対談「ブリティッシュ ・ロックの今」を考える。2017年の英国を 代表するウルフ・アリス新作を題材に:前編 by DAI ONOJIMA SOICHIRO TANAKA October 13, 2017 Facebook Twitter 改めて確認しておこう。現在、2010年代後半は間違いなくポップとラップ全盛の時代だ。だが、ゼロ年代というディケイドは間違いなくインディ・ロックの時代だった。商業的な成果から言っても多くのインディ・バンドたちが全米チャートに侵攻を果たした時代。創造的な視点から言えば、有史以来、最大のインディ・ロックの黄金時代だったと言っても過言ではない。ただ、そこで活躍した作家の大半は、アーケイド・ファイア、ウィルコを筆頭に北米のインディ・バンドであり、英国バンドではなかった。 〈スヌーザー〉/〈ピッチフォーク〉史観からす