大雪で代替開催となった2月4日の東京メイン・根岸S。異変がターフビジョンに映し出されたのは、ちょうど馬群が3コーナー出口に差し掛かったあたりだっただろうか?「おっとアドマイヤスバルがちょっと後退していく。トウショウギアも最後方まで下がってしまいました。アクシデント発生です」と実況アナが告げている。 第4コーナーに向って加速していく馬群から1頭だけ取り残され、スローダウンしてしまったのは、8歳のベテラン・トウショウギア。このレースでも4番人気の支持を集め上位候補の一角を形成していたが、故障による無念の競走中止でゴールに到達することは叶わなかった。せめて一命を取り留めてくれればと願ったが、同馬に下された診断は「右第2指関節脱臼 ※予後不良」というもの。競馬ファンを続けていると、レース中の故障・安楽死という処置にも慣れっこになってしまうものだが、そうはいっても、心のどこかに穴が開いてしまったよう