女川町のサッカー選手ら 特産かまぼこを被災者へ 宮城県女川町を拠点にする東北社会人サッカーリーグ2部、コバルトーレ女川の選手たちが20日、地元の特産かまぼこ4500枚を町内の各避難所に届けた。近郊の石巻市と東松島市にも贈る。 チームのメーンスポンサーがかまぼこ会社で、選手のほとんどは寮に住み込み、会社で働きながらサッカーに打ち込んでいる。 横浜市出身の中島礼司選手(31)は「体一つしか残らなかったけど、届け先で知人の顔を見るたびに励まされた。今できることから考えるしかない。何もできないのは悔しいですから」と力を込めた。 新潟県出身で中越沖地震も経験した大津成海ユースチームコーチ(22)は「自分を拾ってくれたチームと町に恩返しできるのは今しかない。復興をこの目で見るまでは帰れない」と話した。 かまぼこ会社の高橋正典社長(61)は「原料の在庫があるうちは続けますよ。若い人に町を盛り上