バンダイナムコホールディングス<7832>と東映アニメーション<4816>の決算では、コンテンツ/IP(知的財産)タイトルごとの関連売上が開示された。各IPの動向についてまとめておきたい。決算説明会での両社の説明から、「ONE PIECE」(ワンピース)関連売上の伸び悩みが見えてくる。IPを活用したソーシャルゲームに絡む売上なども含まれているため、参考になる点も多いかと思う。 ■「ワンピース」に慎重姿勢… バンナムの関連売上は2割減見通し、東映アニメも「商品販売が漸減」「ソシャゲ軟調」 両社の決算説明会を聞いていると、ワンピースに対する見通しが慎重なものになっていることに気づく。バンダイナムコのワンピース関連売上高は2013年3月期の339億円をピークに、14年3月期は21%減の268億円に落ち込み、15年3月期はさらに18%減の219億円に減少する見込みだ。 東映アニメのワンピース版権売