熊野古道の世界遺産登録10周年を機に観光客の誘致を図ろうと、三重県熊野市は熊野古道風伝(ふうでん)峠近くにある同市紀和町の国史跡・赤木城跡を「天空の城」としてPRしている。 地元のまちづくり協議会と共同で今年度、パンフレット計6000部の発行を計画。パンフレットの表紙には、近くの写真愛好家が撮影した雲海に浮かぶ赤木城跡の写真を掲載する。 赤木城は1580年代後半、後に「築城の名手」と呼ばれた初代津藩主の藤堂高虎(1556~1630年)が、地元の反対勢力や一揆を制圧するため、標高約230メートルの丘陵地に築いた。 石垣は自然の石をそのまま積む中世末期の工法「野面乱層(のづららんそう)積み」で造られ、築城当時の原形を残した城跡は全国でも珍しく、1989年に国史跡に指定された。 風伝峠付近では秋から春にかけ、寒暖差が激しく冷え込んだ日の早朝に、白い朝霧が山を包み込むように流れ下りる「風伝おろし」

