大手衣料品チェーン「ユニクロ」の縫製などを請け負っている中国の企業の工場で、劣悪な労働環境の中、違法な長時間労働が行われていたことが香港と日本のNGOの調査で分かりました。 「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは「取引先に早急に是正するよう要請し、改善に向けて全面的に協力していく」としています。 問題が指摘されたのは、「ユニクロ」から縫製や生地の生産を請け負っている中国広東省の2つ企業の工場で、労働問題に取り組む日本と香港のNGOが去年、実態を調査していました。 それによりますと、工場には空調設備がなく、夏場は室内の温度が40度近くに達する中、従業員の多くが上半身裸で働いていました。 また、生地を染める化学物質を扱う作業場では排水がそのまま床に流され、従業員は足をぬらしながら作業していたということです。 こうした劣悪な労働環境の中、残業時間を制限する中国の法律に違反して従業員1人当