国連は、南スーダンやイエメンなど、アフリカと中東の4か国でおよそ2000万人が干ばつや紛争などの影響で深刻な食糧不足の状態にあり、20万人以上が飢えで死亡するおそれがあるとして国際社会による支援の強化を呼びかけています。 中でも内戦が続くイエメンでは680万人も食糧不足の状態にあるということです。いずれの国でも多くの地域で食糧を生産して供給する体制が失われていることなどから、UNHCRは、このままでは20万人以上が飢えで死亡するおそれがあると指摘しています。 会見したUNHCRの担当者は、2011年にソマリアなどを襲った干ばつでは26万人が飢えで死亡したと指摘したうえで「同じ事態が繰り返されるのを許してはならない」と述べ、支援のための資金が不足しているとして、国際社会による支援の強化を呼びかけています。