岸田文雄首相は1日夜(日本時間2日未明)、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで、エジプトのシシ大統領と会談した。岸田首相はパレスチナ自治区ガザ地区への支援物資搬入などで隣国エジプトが「極めて重要な役割を果たしている」と評価。厳しい財政状況にあるエジプトに対し、最大約2・3億ドル(約340億円)の支援を検討すると伝えた。 会談は夕食会形式で約90分間行われた。岸田首相はイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘再開について「残念だ」と語り、「事態の沈静化が重要だ」との認識を表明。民間人の被害を防ぐため「あらゆる措置を講じる必要がある」とし、エジプトの更なる役割への期待を伝えた。