関西電力の旧経営幹部らの金品受領問題などをめぐって刑事告発されていた八木前会長や岩根前社長ら9人について大阪地検特捜部は9日いずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。 関西電力の八木誠前会長(72)や岩根茂樹前社長(68)ら旧経営幹部は、原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取った問題で、元助役の関連企業に工事費を水増しして発注し会社に損害を与えたなどとして、市民団体から特別背任や会社法の収賄などの疑いがあるとして刑事告発されていました。 大阪地検特捜部は業績悪化でカットした役員報酬を補填(ほてん)していた問題なども合わせて捜査した結果、告発されていた9人全員を9日、嫌疑不十分で不起訴にしました。 特捜部は、不起訴の理由について、「不正な工事の発注は見当たらず、会社に損害はなかった。元助役側から不正な請託があったとも認められず、収賄罪は成立しない」としています。 また、