ハイブリッド車(HEV)/電気自動車(EV)の駆動用モータに使う回転角センサは、多摩川精機のレゾルバがほぼ独占している。トヨタ自動車と二人三脚で改良を積み重ね、優れた耐環境性と安いコストを両立する。しかし最近、多摩川精機に挑むメーカーが出てきた。日本航空電子工業は、生産ラインで扱いやすいレゾルバを開発。旭化成エレクトロニクスやNTNは、ホール素子を使ってレゾルバより安い回転角センサを提案する。 ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)の駆動用モータの制御に欠かせない回転角センサ(表)。自動車向けにおいて、その世界シェアが90%を大きく超えるとされるのが多摩川精機だ。同社はレゾルバと呼ばれる磁気式の回転角センサを手掛ける。トヨタ自動車のHEV向けのシェアは100%。ホンダや日産自動車などにも幅広く提供する。 ところが最近、多摩川精機の独壇場ともいえる状況に変化の兆しが見えてきた。レゾルバ
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