東北芸工大が統合断念 山形県と市、否定的見解 公設民営の東北芸術工科大(山形市)が来年4月をめどに姉妹校の京都造形芸術大(京都市)と運営法人を統合する計画で、山形県と山形市は22日、統合は時期尚早とする統一見解をまとめ、大学側に伝えた。大学側は、文部科学省が統合認可の条件にする地元の理解が得られなかったと判断、来春の統合計画を断念する意向を示した。 吉村美栄子知事と市川昭男山形市長が、県庁で東北芸工大の古沢茂堂法人副理事長と会談。「来年4月にこだわらず、あらためて丁寧に説明して(県民、市民の)理解を得た上で進めてほしい」と見解を伝えた。 会談後、古沢氏は記者団に「来年4月の法人統合は時間切れになった」との考えを表明。文科省に提出している法人統合の認可申請は、取り下げる見通しだ。 大学側は29日に法人の理事会を開き、今後の方針を協議する。2013年以降に再び統合を目指すかどうかについて