企業の管理・間接(ホワイトカラー)部門が抱えるさまざまな問題を解決する鍵は、業務を細かい単位に分解して、目に見えるかたちにする「可視化」にある。それを実践するための革新的な技法とツールが、システム科学の「HIT法」だ。連載第1回では、日本企業の課題と可視化の必要性、HIT法の概要について紹介し、大きな反響があった。第2回は、HIT法による具体的な業務プロセス改善の進め方やその効果を、事例とともに紹介していく。また今回は、HIT法の詳細な説明や具体的な質問に対する回答を聞きたい方に対し、オンライン経由で簡単にできるので、活用していただきたい。 業務プロセスを可視化し、ムダを見つける 業務改革や業務改善を成功に導くツールが「HIT法」だ。その狙いは、業務プロセスを可視化することにある。仕事の流れが目に見えるかたちになると、「ここにムダがある」と気づきが生まれ、そういった改善が積み重ねられること