さて、今年も「教科用図書検定結果の公開」の時期となりました。これは文部科学省によれば、「国民の教科書に対する関心に応え、教科書への信頼を確保するとともに、教科書検定へのより一層の理解を得る」ために行われているものです。今年も東京都江東区の「公益財団法人教科書研究センター」にて、5月28日から6月20日まで開催されています。 すでに今春の新聞報道により、「英語表現Ⅱ」で1点の不合格があったことをご承知の方もいらっしゃることでしょう。なぜ落ちたのか?―実を言えば、ちょっと気になっていました。ひょっとすると、どこかの出版社が「文法コテコテ」の「英語表現Ⅱ」の教科書を提出して、それに検定意見が大量に付いたのではないかとか、根も葉もない噂や憶測が飛び交っていました。 これは自分の眼で確かめるしかないと思い、私も江東区の教科書研究センターに足を運び、英語教科書の検定意見通知とその結果を見てきました。問