ユビキタス・テクノロジー(2−上) 無線ブロードバンド時代の落とし穴 速度競争に疑問、ボトルネックとなる電波容量 無線、ケータイの世界にもブロードバンド化とIP(インターネット・プロトコル)化の波が押し寄せている。4Gの開発にしのぎをけずる携帯電話各社は、続々と実証実験などを行い伝送速度の向上結果を公表、さながら伝送速度のスペック競争という観を呈している。 PHSの技術開発を進めているウィルコムも20Mbpsの伝送速度を安定的に実現する次世代PHSの開発にめどをつけたが、「伝送速度だけを競い合うのは、無線の世界では無意味」とウィルコム執行役員副社長、近 義起氏は指摘する。ゲーム機など無線機能を持つ情報家電が急増すると、電波容量がボトルネックになる可能性があるという。 問:ユビキタス社会を根底でささえるネットワーク・インフラの整備が着実に進みつつあります。今後、ユビキタス・ネットワ