システム開発の重要なキーワードとなっているSOA。そこで本連載では、今回から5回にわたって、SOAの導入を成功に導くためのポイントを探ってみたい。第1回の今回は、SOAを支えるアプリケーション統合のためのIT基盤として「ESB(エンタープライズ・サービス・バス)」に焦点を当てる。SOAについては、BPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)の側面から論じられる場合が多い。しかし、最も考慮すべき前提として、サービスの標準化とともに柔軟性、可用性に優れた確固とした基盤があってこそ、ビジネスプロセスの改善も可能になるのである。ESBがアプリケーション統合の“経済性と俊敏さ”を変えると期待される理由を追った。 ESBの先駆者の考える「ESBの定義」とは SOA(サービス指向アーキテクチャ)は、ビジネス環境の変化に対応する柔軟性に富んだシステム統合のためのアプローチである。SOAは決して新しいコ