『キス我慢』は、もともと番組初期の頃(2005年)に放送された“キスを迫る美女の誘惑に耐えながら、あたふたする芸人”を見て笑うという単発企画だった。しかしコーナーのなかで、劇団ひとりとキスを迫る役を演じたみひろが一歩も引かずにアドリブのセリフの応酬を続け、バラエティチックな笑いになるはずがドラマチックな展開に転がった。 そのときのことを劇団ひとりは「スタジオ中に電撃が走ったような瞬間があったんですよね。僕の芸人人生のなかでまだ2、3回しか味わったことがないような衝撃的な感覚でした。『何かすごいことが起きてるぞ』と思って、終わったあとも興奮が冷めないほどだったんです」と振り返る。気迫のこもった2人のやりとりは観る者を魅了し、同コーナーは後日、スペシャル番組で復活。さらに進化を遂げて、今回の映画化までたどり着いた。 賛否がある映画化については「予想以上に『どんな内容なの?』『楽しみにしてるよ』