ソ連と文学に関するkodai795のブックマーク (4)

  • エセーニンと「神話創造」:彼はいかに愛国詩人となったか

    セルゲイ・エセーニン、1916年(左)、1924年(右) Russia Beyond (Lev Ivanov, Sputnik) セルゲイ・エセーニン(1895~1925)は、ロシア最高の詩人と自認したが、自分自身の居場所を見つけることはついにできなかった。彼は何者だろうか――田舎の青年、悪戯好き、あるいは名声を求める狡賢い人? 田舎の若者が、巨大都市サンクトペテルブルクにやって来た――貧農の装いで、みすぼらしい鞄一つをぶら下げて。駅から真っすぐ、彼は、自分の「偶像」のところへ、つまり今を時めく大詩人、アレクサンドル・ブロークの住まいを探しに、出かけた。ただ彼に会うためだけに…。 しかしこれは、セルゲイ・エセーニンが自分についてつくり出した多くの神話の一つにすぎない。20世紀初頭、ロシアの詩壇は才能に溢れていた(もちろん、三文詩人も…)。有名になるには、トリックや神話づくりに頼ることも必要

    エセーニンと「神話創造」:彼はいかに愛国詩人となったか
  • ジョージ・オーウェルとロシアの5つ接点

    Cassowary Colorizations (CC BY 2.0), Mikhail Mitzkevich/V.A. Nikitin collection オーウェルはわけあってロシアの読者にとても近かった。第一の理由は、長編『1984年』と中編『動物農場』が、明らかにソビエト社会を風刺したものだったということだ。第二の理由は、長年ソ連で発禁だったことである。当時の人々は、発禁になるのは現実世界に影響を与え得る傑作だけだと知っていた。 1960年代にはオーウェルの作品が地下出版され、一夜の読書に入手することができた。最近オーウェルの伝記を著したヴャチェスラフ・ネドシヴィンは、新聞『コムソモリスカヤ・プラウダ』の同僚とそうした読書の夜を過ごしたことを述懐している。 「私はよく覚えている。編集室の扉の鍵を閉め、電話のダイヤルを引っ張って鉛筆を挟んだ(こうすれば盗聴を防げると言われていた)。

    ジョージ・オーウェルとロシアの5つ接点
  • 広島を予測し『雪解け』を書いたソ連作家:イリヤ・エレンブルグの 5つの事実

    イリヤ・エレンブルグは、いくつもの顔をもつソ連作家だ。ヨーロッパでの生活が長く、ピカソやアインシュタインなどと親交を結んでいるが、スターリン時代をしたたかに生き延びた。独ソ戦では、大いに戦意高揚に努めたため、ヒトラーは彼を「スターリンのペットのユダヤ人」と罵った。 彼は、ナチを激怒させ、大量破壊兵器の出現と広島の惨禍を予測し、西側とソ連の生活を作品において結びつけた人物である。その作品『雪どけ』は、スターリン批判後の時代の代名詞となった。 ソ連の建国者、ウラジーミル・レーニンがまだ亡命していた頃に、エレンブルグに会ったことがある(1908年のことだ)。革命家は彼に「毛むくじゃらのイリヤ」というあだ名をつけた。 当時、エレンブルグは、社会主義革命のサークルに関わったかどで数か月拘留された後で、ロシアから亡命したばかりだった。半分飢えた、しかし鼻っ柱の強い男だった。 しかし、それがこの作家の経

    広島を予測し『雪解け』を書いたソ連作家:イリヤ・エレンブルグの 5つの事実
  • 初めてロシア文学を読む方へ:とっつきやすい5作品を紹介

    ひとつロシア文学を読んでみようかな…と思っても、さて何を読んだらいいか?必ずしもトルストイの超大作『戦争と平和』やドストエフスキーの重厚長大な陰小説から始めなくてもいい。これほどとっつきにくくなくて、内容的には同じくらい素晴らしいものがいくつもある。 ロシアの作家を読んでみようとは、素晴らしい!ロシア文学は世界最高の評価を得ているものの一つだ。あなたはきっと好みに合ったものを見つけるだろう。だが、問題がある。 ロシアの有名な小説の多くは、途方もなく長い。レフ・トルストイの全 4巻の『戦争と平和』を読破するのは真のチャレンジだ。多くの場合、途中で挫折して、トルストイ、ロシア文学が嫌になり、自己嫌悪に陥ることにもなる。 ひとつ回避策がある。もうちょっと軽めのものから始めることだ。それは何も、作品として劣ることを意味しない。ここに、そういう読みやすい作品のリストがある。ロシア作家の技量を存分

    初めてロシア文学を読む方へ:とっつきやすい5作品を紹介
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