おはようございます。 本日の読書レビューは、宮部みゆきさんの『理由』です。 オーディブルでの朗読は、俳優の田中哲司さんでした。 この作品は、1998年度の直木賞受賞作なので、読んだ方も多いでしょう。 20年以上も前の作品ですが、 「分不相応だけどタワーマンションに住みたい!」 という人たちの心理や、破滅が描かれており、いろいろ考えさせられる作品でした。 物語の舞台は、1996年ごろ。 荒川区の某工場跡に、30階建てのタワーマンションが建ち、都内のエリートサラリーマンや実業家、資産家などが、このマンションに住むようになりました。 その中に、20階のある一室だけが、曰く付き物件と呼ばれ、数年の間に、家主が何度も変わっています。 やがて、その曰く付き物件で3人家族の遺体が発見されます。 それと同時に、その部屋から転落死した者も1名いました。 合計4人の遺体は、家主一家ではありません。 分譲物件を