生まれてきた息子には明らかにちんぽがついていたのだが、わざわざ男とも女とも取れるような名前をわざわざつけた。ちんぽのあるこいつの中身が男でも女でもそれは俺にとってどっちでもいいし行く先々においてちんぽを取るも取らないも好きにすればいいのだが、どちらにせよ折角親としてつける名前なのだから、どうせなら最期まで名乗り続けて欲しいからくらいの理由で、男でも女でも成立するような名前になった。 出産祝いに俺の妹が絵本を贈ってくれた。 小さな子供が自分の名前を忘れてしまって眠れない夜にベッドの下に潜り込むと、そこにはよくわからないへんてこな世界があって、そこを旅しながら色々な動物やらなんやからアルファベットを一つずつ分けて貰っていって、やがてその子供の名前を完成させて家に帰って眠るという内容のオーダーメイドの絵本だ。カメレオンからはCをもらい、カバからはヒッポの頭文字のHをもらう。そんな調子で自分の名前