大真面目だが、どこかエキセントリックで、奇妙キテレツな研究に贈られるイグ・ノーベル賞であるが、研究開発のフィールドで仕事をする私は、「ノーベル賞とイグ・ノーベル賞は紙一重」との印象を受けた。どちらも、思いこみが他を抜きに出ているから難しい研究を遂行するすることができるのであって、中途半端であっては仕事が完成しない。両者の違いは恐らく学問的価値があるかないかだけであって、恐らく根本的なところでの差異は思ったより小さいと思われる。 個人的には、MRI(磁気共鳴画像法)装置のなかで被験者に性交させ、その断層写真を専門雑誌に発表した一件が相当おかしかった。5★。