文部科学省が発表した09年度の「問題行動調査」で、小中高校生による暴力行為の発生件数が、過去最多の約6万1000件に上った。エスカレートする子どもの暴力に学校現場が悲鳴を上げている。【井上俊樹】 ◆抱え込まず協力求める 今年6月、福岡県内の公立中学校で、30代の男性教師に殴りかかり、けがをさせた3年生の男子生徒(14)が傷害容疑で逮捕された。 「戻らんか」。生徒は授業中に教室を抜け出してサボっていたところを、担任でもあるこの男性教師に注意されて激高し、顔面を6発殴ったという。傷を負いながらも教師は生徒を校長室に連れて行き、110番通報して駆け付けた警察官に引き渡した。 地元の警察署によると、この生徒は2年生のころからささいなことでキレて、度々教師らに対して暴力を振るっていたという。「学校の指導だけでは限界でした」。逮捕後、学校側が警察に提出した上申書には、生徒の暴力に苦しむ現場の苦悩が書か
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く