NTTドコモは7月6日、携帯電話を特定の通信キャリアでしか使えないように制限する「SIMロック」を解除する方針を固めた。この決定は今後、他のキャリアやメーカー、そしてユーザーにどのような影響を与えるのだろうか。本稿で、各キャリアのSIMロック解除に関する動きを振り返る。 キャリア間で異なるSIMロック解除への意識 各キャリアがはじめて一堂に会し、SIMロック解除に対する考えを示したのが、4月2日に総務省が開催した「SIMロックに関する公開ヒアリング」だ。 NTTドコモは「SIMロックの解除はユーザーの意向に従うべき」という前提のもと解除に前向きな姿勢を示したが、ソフトバンクは「SIMロック解除で、ユーザーに1つの端末を長期的に使ってもらう料金施策が行えなくなるのであれば、端末価格を上げざるを得ない」とし、一方的な解除要請には否定的であった。 また、ヒアリングの2日前となる3月31日にはKD