3月23日、三陸鉄道リアス線が全線開通。東日本大震災で不通となっていたJR山田線沿岸区間を復旧し、三陸鉄道に移管した。この枠組みを7年前の2012年に予想していた。「どうしても鉄道で」を実現する解決方法が他に見つからなかったからだ。 2019年3月23日、三陸鉄道リアス線が全線開通した。東日本大震災で被災、不通となったJR東日本の山田線沿岸区間を復旧し、三陸鉄道に移管した。事業会社変更という奇抜な解決策だったけれど、私は7年前の12年にこの枠組みを予想していた。「どうしても鉄道で」というなら、それしか解決方法が見つからなかったからだ。 当連載の前身、「時事日想」で「JR東日本は三陸から“名誉ある撤退”を」というコラムを書いた。12年2月24日。東日本大震災から約11カ月半後だ。 この予測は山田線沿岸区間については概ね当たった。 大船渡線、山田線、そこから東北本線に接続する路線は全て、国の復