9月25日、日本海沿岸の観光需要を盛り上げるために、新潟市、福井県敦賀市、京都府舞鶴市、兵庫県豊岡市と、高速バス事業のWILLERが幹事会社として協議会を設立すると発表した。観光事業の広域連携は、都市相互間の観光交通がカギとなる。一旅行者としても、そして観光業、交通事業を研さんする者としても注目したい。この仕組みは日本海沿岸だけではなく、多くの自治体、交通事業者の参考になるはずだ。 日本海沿岸の旅行者のパターンは、首都圏、近畿圏から来訪し帰って行く「往復型」だ。日本海沿岸の横の移動は少ない。これまで日本海沿岸都市はそれぞれ観光事業に力を入れてきた。例えば豊岡市は、2020年までに訪日外国人旅行者10万人を目標としている。16年は前年比30%増の4万4000人となっている。順調に見えているけれども、目標には遠い。 そもそも日本海沿岸と太平洋沿岸を比較すると、日本海側は国内外ともに観光客が少な