高知の路面電車、とさでん交通の部分廃止が議論になりはじめました。線路や車両維持に必要な投資ができておらず、高知市の検討会で路線縮小の意見が出てきています。 日本最古の路面電車 とさでん交通は高知市、南国市、いの町にまたがる路面電車を運行しています。はりまや橋を中心に、東西線(伊野線・ごめん線)と南北線(桟橋線)の2路線があり、合計の軌道距離25.3kmは日本一の長さです。 画像:高知市地域公共交通あり方検討会資料 1904(明治37)年に開業し、現役の路面電車の路線としては日本最古の歴史を誇ります。しかし、近年は経営難に苦しんでおり、2021年度決算では約2億1000万円の赤字を計上しました。 必要な設備更新を先送りしてきたことで、設備の老朽化も深刻になってきました。 こうした状況を背景に、地元の高知市では、将来の交通網を維持・確保するために「地域公共交通あり方検討会」を設置。2022年1