おもしろローカル線の旅61 〜〜松浦鉄道西九州線(佐賀県・長崎県)〜〜 九州の北西、北松浦半島をぐるりと巡る鉄道路線がある。路線の名は松浦鉄道西九州線。第三セクター経営で運行されるローカル線である。 2本の線路上を走る鉄道の中では、日本列島の最西端を走る路線でもある。この路線、生い立ちだけでなく、興味深い事柄が多い。歴史をたどると、産業そしてエネルギーの転換に大きく影響されたことが分かる。時代とともに姿を変えていった松浦鉄道の旅を楽しんだ。 【関連記事】 波穏やかな大村湾を眺めて走るローカル線「JR大村線」10の秘密 ↑北松浦半島の山々や海を眺めて走る松浦鉄道西九州線。車両の大半はMR-600形で、同車両が1両もしくは2両で走る 【松浦鉄道の真実①】紆余曲折の末に32年前に松浦鉄道に松浦鉄道西九州線は佐賀県の有田駅と長崎県の佐世保駅を結んで走る。その距離は、93.8kmとかなり長い。32年